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祖父母のお葬式で包む香典の金額は孫の年齢による
祖父母が亡くなった時、孫が未成年であれば基本的に親が一緒に包む、もしくは親が包むので孫からとしては考えなくてもいいでしょう。
成人している場合は、およの年齢で包むべき金額が変わってきます。
●祖父母への香典の目安
20代で10,000円、30代なら10,000~30,000円、40代以上であれば30,000~50,000円といったところでしょう。
とはいえ、それぞれの立場で収入の違いもありますから必ずこの金額でなければいけないというものではなく、これより少なくても問題はありません。
もちろん極端に少いのは親族とは言え失礼な場合もあるでしょう。
逆に生前お世話になったからと言って大きすぎる金額を包むこともやめましょう。
どうしても金額に悩んだ場合は、親や行き来のある親族などに相談してみるいいですね。
お葬式で香典を包む時の相場、孫の場合は同居をしているかで異なる
亡くなった祖父母の葬儀で孫が包むべき金額の目安は前述した通りですが、同居であったか、それとも別居であったかということも香典を包むべきかが変わってきます。
同居していたのであれば、未成年はもちろんですが大人であっても香典を包む必要がないこともあります。
同居する家族であった場合、葬儀に関する様々な準備や参列客への対応が必要になります。葬儀を出す側の当事者として、香典を用意する必要は無いという場合です。
別居していた場合でも、既婚の場合は前述した目安の金額に上乗せするくらいが一般的なマナーであるようです。
こうした昔からの慣例は、目安こそあるものの地域差も大きく、コミュニティ独自のルールが存在する場合もありますから家族や親族、地域的なルールがないか確認しておきましょう。
香典の他に「孫一同」としてお葬式に供花や供物を祭壇に飾るのも方法の一つ
「祖父母」「孫」といった血縁関係であっても、現代ではその結びつきが薄いことも少なくありません。
冠婚葬祭や時節に挨拶などでマメに交流があった場合と、何年、時に何十年も顔を合わせていなかったという場合でも包むべき香典の金額は異なります。
また、親族内でなんとなくお約束になっているルールが存在するというケースもあります。例として次のようなものがあります。
・孫の香典は親がまとめて包む
・成人していても学生であれば包まなくても良い
・未婚、既婚で目安は変えない
葬儀会社が一切を取り仕切る葬儀が一般的になってからは、兄弟や従兄弟同士何人かで出し合い供花や供物をカタログから選ぶといった方法も出てきています。
孫からの香典をどういう形で包むかは、親族全体の雰囲気によっても違いがあるでしょう。
お葬式に参列できない時の香典の郵送方法
葬儀は時を選んではくれないもの。
遠方に住んでいてどうしても参列できない、どうしても外せない仕事や用事で参列できないといったこともあるでしょう。
親族や知人にお願いして渡してもらうことも可能ですが、それもできないのであれば郵送するという方法があります。
●現金書留で香典を送る
現金を郵送する場合、普通郵便などを使うことは郵便法で禁じられていますし、万が一トラブルがあった場合に保障もされません。
必ず現金書留で送りましょう。
この時、郵便局で渡される現金書留の封筒に直に現金を入れてはいけません。不祝儀袋に入れ、お悔やみの言葉を添えて送るようにして下さい。
窓口で不祝儀袋を送る旨伝えると、そのサイズが入る封筒を用意してくれます。
書留の封筒だけでなく、不祝儀袋にも住所と氏名は明記することをお忘れなく。
孫の立場としてお葬式でできること
最近の葬儀は、葬儀会社が全てを取り仕切って行われることが多く、遺族や親族は準備することをリストアップして渡されたり、その都度アドバイスしてもらえます。
この場合は「孫の立場でなにかお手伝いを」と考えても、それほどできることはないかもしれませんが、故人のためにもできることは率先して行うといいでしょう。
通夜や告別式で故人のプロフィールを紹介する場面で、孫からの手紙や弔事を紹介することがあるので求められた場合は協力しましょう。
親族や生前の交友が多い故人の場合には、小さい子供を連れた参列者がいる場合もあるでしょう。
長い葬儀に飽きてしまう子供がいたら、別の場所で相手をしてあげるといったことも周囲の人たちは助かります。
親族である孫は、参列者が帰路についた後に故人とゆっくりお別れをする時間はあります。
喪主や施主、その周辺はいろいろと慌ただしくなります。孫という立場は、状況によって周囲に気を配ることができることもある立ち位置です。
生前の祖父母への感謝も込めて、手伝えること積極的に動くことが故人への供養にもなりますよ。