水筒に入れるお茶の美味しい入れ方と変色する理由と飲み方

水筒のお茶が変色するのは入れ方が問題とその理由

水筒に入れたお茶が変色する理由を解説していきます。

急須から水筒に入れた緑茶は、水筒の中で長時間保温されますね。

緑茶には熱に弱いクロロフィルという成分が含まれており、長時間高温状態が保たれることで、この成分が化学反応を引き起こして変色します。

また、緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用がありますが、カテキンが空気に触れて酸化することによってタンニンが生成され、変色することも理由の一つです。

このように、お茶は化学反応や酸化を引き起こすため、変色するのは当たり前。
珍しいことではないのです。
市販のお茶の中には、酸化防止剤が入っているので簡単には変色しませんが、自宅で入れたお茶の変色は防ぐことが難しいのです。

酸化と聞くと、体に悪いイメージがあります。
しかし、酸化をして茶色く変色した緑茶は体には無害です。
色が変わっても腐ってはいませんので、安心してくださいね。(日にちの経過したお茶は腐っている可能性も大いに考えられます。)

水筒に入れる美味しいお茶の入れ方

緑茶が酸化してしまうと、茶色い見た目が悪く、苦味も増して味まで変わってしまいます。
きれいな緑色のまま、緑茶を美味しく楽しみたい方には、「濃縮」した緑茶の原液を作って、原液を水やお湯で割って飲む方法をおすすめします。
この方法であれば、緑茶は変色することなく、新鮮で入れたての味を楽しむことができますよ。

【緑茶の濃縮液の作り方】
1 急須に茶葉5gと熱湯200mlを入れます。
2 そのまま15分放置します。
3 急須を氷水で冷やし、中の緑茶を冷やしたら完成です。

出来上がった濃縮駅を水筒に入れて持ち歩き、職場で4~5倍に薄めて飲みましょう。
水を入れて冷たい緑茶にしても良いですし、お湯を入れて温かい緑茶で飲んでも良いです。

きれいな緑色と、緑茶の旨みがそのまま楽しめるので、変色したお茶を飲むよりも気分が良いはずです。

濃縮液は冷蔵庫でも保存できるので、前日に作っておいても良いでしょう。

水筒に入れたいおすすめのお茶と入れ方

温かい緑茶を水筒に入れると、変色を防ぐことはできません。
変色や味の変化を考えると、お茶はやはりその場で入れたものを飲むのが一番。
しかし、水筒に飲み物を入れて持ち歩く人が増えている中で、水筒にお茶を入れるなと言うこともできません。

ここでは、水筒に入れても美味しく飲めるお茶を2つ紹介します。
ぜひ水筒にお茶を入れるときの参考にしてください。

●水出し
水出しのお茶は、変色する心配がないので、緑茶、ほうじ茶、玄米茶など、いろいろな種類のお茶を楽しめます。
水出しは、抽出されるまでに時間がかかるので、前日から作っていたものを水筒に移して持っていくと良いですね。

●麦茶
麦茶は、温かくしても冷たくしても美味しく楽しめるお茶です。
子どもにも安心して飲ませられるお茶なので、学校に持たせるのもよいでしょう。
夏のイメージが強い麦茶も、温かくして飲めば年中楽しめます。

水筒のお茶の入れ方と賞味期限について

どうしても急須から入れた緑茶が職場で飲みたいという方には、先程紹介した「濃縮」の他にも、もう1つの方法を紹介したいと思います。

冷たい緑茶にはなってしまいますが、冷やした緑茶であれば変色や味の変化もなく、美味しく楽しむことができます。

急須から入れた緑茶を持ち歩きたい時には、氷を用意しましょう。
水筒いっぱいの氷をいれたら、濃い目に作った緑茶を注ぎます。
氷で急速に緑茶の温度が下がるので、酸化の心配もありません。

水筒用のお茶を冷蔵庫で保存している方も多いと思います。
冷蔵庫で保管した水出しのお茶の期限は5日前後。
保存環境が良くない場合には、1日もたたずに腐ってしまうこともあるので、注意しましょう。

お茶を入れるボトルは、洗った清潔なものを使用すること、ティーバッグを素手で触らないことなど、水出しのお茶を作るときには、衛生面に配慮が必要です。
多めにつくっておけば、毎日のお茶の準備も簡単になりますね。
正しい方法と管理で、家事の時短を図りましょう。

みんなの水筒の中身を紹介します

大人が使っている水筒の中身には、温かいお茶がチョイスされることが多いです。

色が変わるのを気にせず「緑茶」を入れている人も多いですし、色の変化を気にして、始めから茶色い「ほうじ茶」や「烏龍茶」を入れている方も多数です。

変わり種では、「そば茶」や「プーアール茶」。
女性に嬉しい「ごぼう茶」や「ジャスミン茶」もいいですね。

温かい飲み物はお茶だけではありません。
「コーヒー」は自宅で入れたり、コンビニやコーヒー専門店で水筒に入れてもらうことも可能です。
「紅茶」「ホットカルピス」「生姜湯」などの嗜好品を入れている人もいれば、「スープ」や「味噌汁」などを昼食用に用意している人も多いようです。

暖かい時期でも、温かい飲み物は欲しくなりますよね。
水筒の中に入れる飲み物は自由です。
その日の気分に合ったものを選んで、バリエーション豊富な水筒の中身を楽しんでみましょう。