頭のてっぺんの臭いの原因と対処法!汚れを取る正しいシャンプー

頭のてっぺんから臭いが出やすい理由

振り返った時や風に吹かれた時など、「もしかして、頭のてっぺん臭ってる?」と思った経験ありませんか?
頭の臭いの悩みは男性のものだと思われている方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。
子供でも女性でも、臭う可能性はあるのです。

ところで、皆さん顔のTゾーンの皮脂は気になって、あぶらとり紙などを使ったり、化粧品などでケアしたりしますよね?
ですが、実はTゾーンよりも頭皮の方が、皮脂はたくさん分泌されているとご存知ですか?
頭皮は皮膚の中で一番皮脂が分泌される場所だと言われています。

ですが、皮脂だけであの嫌な臭いになるわけではありません。
髪には予想以上に埃などがついていて、それらと皮脂とシャンプーなどの香りが混ざり合って、あの臭いが完成するのです。
また、洗髪後の濡れたままにしていたり、汗をかいたままで雑菌が繁殖した場合にも、雑菌が皮脂と混ざり嫌な臭いとなってしまいます。

一日の終わりには一番臭いがきつくなっていると感じませんか?
それは、埃の量やや菌の数も、皮脂も最も多い時間帯だからでしょう。

また、雑菌は水分があると繁殖しやすいので、湿度の高い季節にも臭いやすい傾向があります。

頭のてっぺんの臭いは食生活も影響

頭のてっぺんの嫌な臭いは、皮脂や汗と埃などの汚れ、シャンプーなどの残り香、そして雑菌が混ざりあって作られます。

ここでポイントになるのは皮脂です。

食べ物によって体臭が変わるという話を耳にしたことがありませんか?
野菜をたくさん食べる人は体臭が少なく、肉や油ものが好きだと体臭がきつくるといいますよね。
これは食べ物によって血液の中のニオイ成分の量が変わるからです。
皮脂も食べ物によって作られますから、同じことが言えるでしょう。

また、甘いものを食べた時や、高脂肪のものを食べてニキビが悪化するという話も耳にしますよね。
ニキビも皮脂が関係していますから、ニキビ対策として推奨される食生活は、頭皮の臭い対策にもなると考えられるでしょう。

臭いを改善したいなら、野菜や果物を積極的にとり、バランスのとれた食生活を心がけましょう。

シャンプーしているのに頭のてっぺんが臭いときはシャンプーの仕方を見直す

頭のてっぺんの臭いが気になる時には、シャンプーの仕方にも原因があるかもしれません。

毎日洗っていても臭いが気になるなら、頭皮に汚れが残っているのかもしれませんね。
汚れが残ると、それが皮脂と混ざり合って臭いの原因となってしまいます。

頭の臭いが気になる人がやりがちなのが、熱めのシャワーでシャンプーすることです。
皮脂を洗い流したいのでついつい熱めのお湯で流しがちですが、それは逆効果です。
最適なお湯の温度は38度です。
湯船としてはぬるめの温度ですが、皮膚を洗い流すにはこれで十分です。
熱い温度のシャワーは、頭皮を痛めてしまうからです。
傷んだ皮膚は修復のために皮脂をたくさん分泌させてしまうので、洗った直後はスッキリしますが、あとでたくさん皮脂が出てきて、臭いの原因となってしまいます。
頭皮を痛めるのは熱めのお湯だけではありません。
爪を立てて頭を洗ったり、回数が多くても同じくダメージを受けてしまうので注意しましょう。
シャンプーは1日1回までです。

もう一つ頭の臭い人あるあるは、朝シャンプーです。
臭ってしまうので出かける前に良い香りにしたい気持ちはよくわかりますが、それも頭皮にはあまり良くありません。
ご紹介したように、頭皮は皮脂の分泌が多い場所なのです。
夜洗わずに朝洗うということは、一日分の皮脂や汗、汚れなどを睡眠時間分を頭皮に残したままにするということです。
頭の臭いを解消したいなら、原因となるこれらの汚れはスッキリと洗い流してから寝るのが良いでしょう。

臭いの原因となる汚れをしっかりとるためには、シャンプー前のブラッシングに注目するのもおすすめですよ。
シャンプー前にブラッシングすると、埃などの汚れの多くを取ることが出来ますし、血行促進効果も期待できます。
血行がよくなると皮脂の分泌もコントロールされますから、臭い対策になります。
また、頭皮の状態が整えば、髪にも良い影響を与えることでしょう。

頭の臭いが気になるなら、正しいシャンプーを行なうことはとても大切です。

加齢臭が臭いの原因になることも

頭のてっぺんの臭いの原因は、皮脂と埃などの汚れなどが混ざったり、雑菌の繁殖が主な原因です。
しかし、あなたがアラフォー以上なら加齢臭の可能性もありますよ。

アラフォーと呼ばれるような年齢になると、「ノネナール」というニオイ物質が原因で、男性でも女性でも脂のような独特の臭いを放つようになります。
それが加齢臭です。

加齢臭が気になる場所といえば、耳の後ろや首周りなどですが、頭皮も例外ではありません。
皮脂腺の多い頭皮は、加齢臭も放つ場所です。
頭の中でも後頭部は加齢臭が出やすいと言われます。

ビタミンCなどの抗酸化成分はノネナールの発生を抑えると言われますから、対策してみるのも一つの手でしょう。

地肌スッキリ!正しいシャンプーの方法

頭のてっぺんが臭いと感じるなら、正しいシャンプーは必須です。

●シャンプーの仕方

1 ブラッシングをして埃などの汚れをとります。
2 38度のお湯でしっかりと予洗いして皮脂を浮かせます。
3 シャンプーを手に取り、しっかりと泡立てます。
4 指の腹を使って優しく頭皮を洗いましょう。
5 シャンプーが髪に残らないように、念入りにすすぎます。
6 トリートメントは頭皮にはつけず、髪だけにつけるようにします。
7 シャンプー同様に、髪に残らないように入念にすすぎます。

●シャンプーのポイント

・頭皮に優しく
シャンプーは必ず泡だてます。
泡立てずに使うと、刺激が強すぎて頭皮にダメージを与えてしまうので注意してくださいね。
また、爪などで頭皮に傷をつけるのもNGです。
頭皮のダメージは皮脂を増やす原因です。

・髪には何も残さない
シャンプーやトリートメントは髪に残らないようにしっかりとすすぎます。
残ってしまったシャンプーやトリートメントは汚れと大差ありません。
皮脂と混ざり合って臭いの原因となってしまいます。

頭のてっぺんの臭いが気になる時には、頭皮を良い状態に保てるように、シャンプーや食事を見直してみてくださいね。
頭皮や体の調子が整えば、臭いも軽減してくるはずです。