車のオイルランプが点灯する原因
車のオイルランプが点灯した場合、それは、「エンジンオイル系統」に異常が起きているということになります。
オイルランプを含め警告灯のランプが点灯してしまうと、どうしても焦ってしまいがちですが、早期に適切な対処をすれば何の問題もありません。
そこでまずは車のオイルランプが点灯する原因から確認していきましょう。
車のオイルランプが点灯する主な原因は2つ。
・オイル量の不足による油圧の低下
・オイルポンプの破損や磨耗による油圧の低下
オイルはエンジンを潤滑に動かすための重要な役割を果たしています。
その重要なオイルが足りなくなったり、オイルを回すためのポンプが故障したりすると、オイルはエンジン内に回らなくなり油圧が下がることで、エンジンが適切に潤滑できなくなってしまいます。
そうした事態を知らせるためにオイルランプは点灯します。
オイルランプは「エンジンが正常に機能していませんので早急に対処して下さい」ということを知らせているのです。
車のオイルがランプ点灯した時の対処法
車のオイルランプが点灯した場合、まずは車を止めて「オイル量」を確認しましょう。
オイル量が不足しているのであればオイルを補充します。
オイルはカー用品店で購入できるほか、ガソリンスタンドでも補充してもらうことができます。
一方で、オイル量に問題が無ければ、それはオイルポンプ等の異常です。
ディーラー等に車を持ち込み状況を説明して点検を受けるようにします。
またオイル量のチェックは、エンジンの横にある細い棒のようなもの(オイルレベルゲージ)で確認を行います。
車種によっても異なるようですが、オレンジ色や黄色の持ち手がついていることが多いようです。
では、実際の確認手順をご紹介していきます。
●オイル量のチェック方法
1.オイルレベルゲージを引っ張り出します。
2.キッチンペーパーやティッシュ等でキレイに拭き取ります。
3.オイルレベルゲージを元の位置へ差し込みます。
この時下まで全て差し込むようにして下さい。
4.再度ゆっくりとオイルレベルゲージを引っ張り出します。
5.オイルレベルゲージを確認します。
オイルレベルゲージには2つの黒い点のような物がついていますので、その2つの点の間にオイルがついているかチェックしましょう。
上の点よりも上にオイルがついている場合はオイルの入れ過ぎです。
逆に下の点よりも下にオイルがついている場合はオイルの不足を示しています。
オイル量をチェックして足りないようであれば適量のオイルを足して、オイルランプが消えるか様子を見てみて下さい。
オイルランプが点灯した状態で車の走行をさせるのは危険
オイルランプが点灯するということはオイル系統に異常が起きていることを示しており、そうした状態で車を走行させることは非常に危険な行動です。
オイルはエンジンを潤滑に動かす役割があることをご紹介しましたが、その一方で、エンジンを冷やす役割も果たしています。
そのため、オイルランプが点灯しているのにも関わらず車を走行させ続けると、エンジンが冷やされない結果、白煙を上げてしまう可能性があります。
また、状況によっては火災を起こすようなケースもあり、大事故に繋がる可能性もあるのです。
このようにオイルランプが点灯した状態で車を走行させることは非常に危険な行為です。「ちょっとくらい大丈夫だろう」こんな気持ちは悲劇を招く原因にもなりますので、オイルランプが点灯した場合には速やかに適切な対処を行うようにしましょう。
車のオイルランプの点灯を予防するには
オイルランプの点灯を予防することは、車の寿命を長持ちさせることに繋がります。
実際に行うメンテナンスの内容としては「オイル量」や「オイルが漏れ」を確認するようにしましょう。
オイル量の確認方法は上記にてご紹介していますのでそちらをご確認下さい。
一方で、オイル漏れは車の下(路面が濡れていないか)を確認しますが、内部漏れの場合は路面に漏れることが少ないためオイル量で判断します。
オイル量の減りが極端に早い場合は内部でのオイル漏れを疑うようにしましょう。
オイルランプに関わらず言えることですが、日常的な点検は車を快適に安心して乗り続ける上で非常に重要なこととなります。
また、日常的に点検を行っていれば異常が起きた際にもすぐに気付くことができ、速やかな対処を施すことができますので、急なオイルランプの点灯に慌てることのないように日頃からメンテナンスを心がけることが大切です。
オイルランプの警告灯の色は赤!ランプの色の意味
車の警告灯には様々な種類がある一方で使われている「色」も様々で、色の違いは「緊急性」の違いを表しています。
では実際にどのような違いがあるのか?見ていきましょう。
・赤色
赤色の警告灯は緊急性が「高レベル」であることを示します。
運転を続けるのは非常に危険な状態であり、すぐにでも停車して対処することが必要となります。
・黄色
黄色の警告灯は緊急性が「中レベル」であることを示します。
すぐにどうこうなるというほどの緊急性はありませんが、長く乗り続けるのは控えたほうが良いということになります。
時間を見つけてなるべく早めに対処する必要があります。
・緑色
緑色の警告灯は基本的に何の問題もなく、特に気にする必要はありません。
このように警告灯の色は緊急性によって使い分けられており、中でも、エンジンと密接な関係にあるオイルランプは「赤色」で点灯することが多く注意が必要です。