フェルトがボンドでくっつかない時に試してみたい付け方のコツ

フェルトがくっつかない。フェルト用ボンドと木工用ボンドの違い

手芸でボンドが必要なとき身近にあるのは木工用ボンドって事があります。ただ木工用ボンドで接着したときなんか雰囲気とは違う出来上がりになってしまったことがあります。手芸用のボンドと木工用ボンドはどんな違いがあるのでしょうか?

フェルト用ボンド
ノズルが長く先が細くなっているため細かい場所への塗布の時は便利
粘性が高く繊維に絡まってしみこみにくい性質のため、しみこまず繊維同士の接着に向いている。

木工用ボンド
水分が多く布にしみこんでしまい接着しずらい
水性のため水には弱く洗濯が必要な場合には向いていない。

お互い同じ状況で接着してみるとフェルト用ボンドは布にはしみこまず布の風合いは変わらないまま布の接着面のみがくっついていた。木工用ボンドもしっかりとくっついていたがフェルト同士がくっついている場所は接着面以外の表面にまで染み出てきていて、違う素材かの様にカチカチに固まっていた。そのため折り曲げたりしたときにかなりの差がでます。気温や温度等にも差が出ると思いますが、仕上がりの風合いの違いにかなりの差が出てしまいそうですね。

フェルトがくっつかない?ボンドを付ける時のコツ

布にボンドをくっつけるのは難しいですよね。同じ様に紙んいつけるのと布につけるのでは伸びも悪く、よれたりしてしまい思うように行かないですね。上手に塗る方法はどんなコツがあるのでしょうか?

紙につけるような量をつけてしまいがちですが、フェルトだとしみこまず表面に乗っかる感じなので少ないかな位の適量をフェルトに乗せ、くっつけたい部分にくっつけます。その後、まち針でしっかり抑えます。その時まち針の頭の部分までしっかり差し込み浮かないようにします。フェルトはボンドが固まる前に反発し戻ろうとするのでこの作業は大事です。そのまましばらく放置します。この時もうちょっとつけたかったなど気になる点があっても乾燥するまで待ちましょう。ボンドが乾ききる前に触ってしまうと汚くなってしまいます。触らなければ透明になり気にならなくなります。

作るものによって印象が変わりますが硬さを出したいときややわらかい雰囲気を出したいときなどによって使い方を変えていくと良いでしょう。

フェルトがボンドでくっつかないなら布用テープもおすすめ

ボンド以外でフェルトがくっつくものはないのでしょうか?先日お友達と子供の道着の裾上げの話になり、生地が厚く普段のズボンよりも裾が広がっている道着の裾上げって難しいという話がでました。そのお友達は最近100均で裾上げテープをみつけたと言ったのでフェルトに使ってみるとどうでしょうか。
布用両面テープという商品なのですが、両面テープというと紙には手軽でしっかりくっつきそうですが、布、ましてや毛羽立っているフェルトにはくっつくかな?という不安感がありますよね。では強い強粘着タイプの両面テープはくっつきそうですが厚みがありつけたとき浮いてしまうのではという問題があります。両面テープとなるとその様なイメージがありますが布用両面テープはどんな感じなのでしょうか?100均で見かけた布用両面テープは紙に使うものと厚みはかわりません。紙をはがしてみて実際にくっつけてみると結構強力ではがすのが大変なくらいです。激しく動くときに使う道着の裾上げの際に布同士を同じ粘着テープで裾上げし、洗濯を数回している話も聞きましたがはがれることなく使用できているようです。

また他の水に強く布に使える強力両面テープというものも市販されていて、繊維に浸透しやすい素材でできており、やわらかい粘着剤のため布同士の接着に向いているものや、張り合わせた後アイロンを少し当てるとより強力になるタイプもあります。
より強力に接着したい際には良さそうなアイテムですね。

作る物でボンドを使い分けたり、固める為の工夫を紹介

フェルト同士をしっかりくっつけて作りたい場合や接着面は一部で接着させない部分もある作品を作りたい場合でも使い方が変わってきます。フェルトで立体的な作品を作るのは湾曲にしてくっつけても平らに戻ろうとするフェルトの習性があり難しいです。そのような時は洗濯ばさみやペット袋のふたなど作りたいもののフォルムを乾燥まで固定させられる大きさのアイテムをつかって乾燥させると良いでしょう。一度糸でぬって乾くまで仮止めしておくと細かい部分までくっつくのでその方法も良いでしょう。

硬さを出したいパーツを作るときは、乾燥後硬くなるボンドをしようすると良いでしょう。逆にやわらかい雰囲気を出したい場合はあまり硬くならないボンド、形作りをしたいときは粘性の高いボンドを使うとよいでしょう。葉っぱなどしなやかな曲線を作りたい場合は葉っぱの形にきったフェルトを筒状の上にのせフェルトいっぱいにボンドをしみこませしっかり乾くまで待ちます。するとカチカチに固まったフェルトの葉っぱができました。使い方によって作る作品にも味が出たり深みが増しますね。
作品が広がっていきそうですね。

フェルトにボンドを使う場合の注意点

フェルト生地に使うボンドは木工用ボンドでも十分接着可能ですが布用がより良いでしょう。木工用や布用を使って乾くまで待てないので瞬間接着剤を使ってはフェルトにしみこんでしまうのでお進めしません。早く乾かしたい場合はグルーガンも良いでしょう。グルーガンは厚みもでてしまう可能性があるので慎重に扱いましょう。

布用・木工用ボンドを使うには
木工用ボンドを乾く前に触ってしまうとごみや他の生地の素材等がくっついてしまうのでしっかり乾くまで触らず待ちましょう。つけすぎたりはみ出してしまっても透明になりますが注意して塗布しましょう。

グルーガン
グルーガンは熱でのりを溶かしてつけるタイプのボンドです。解け出てきたら固まるまで早いですが触ると熱いので注意しましょう。また小さいものをつける際厚みが出てしまうのでつける量も少量にするなど注意しましょう。

布用両面テープ
色々なタイプがあります。熱に強く布同士接着後アイロンを当てるとさらに強力になるタイプや、洗濯にも強いタイプ、接着力はさほど強くなく補強用程度の強度のタイプ等用途に合わせてつかってみましょう。